機械の五感

配布元：空月様 

「あ、の……僕の名前って……なんですか？」
 
僕の奇妙な質問に、彼は笑ってあぁ、そうだった、と言った。
笑顔がすごく優しい人だ。

「『オトヤ』だよ。　音楽の音に、椰子の椰で、音椰」

「あ……そう……？」

「そう、いい名前でしょう？」

「う、ん……そうかも……？」

そう言ったがその名前にはまったく聞き覚えがなかった。
本当に僕の名前なんだろうか、と不安にもなる。
でも……

きっと僕の名前は『音椰』なんだろう。
彼の笑顔を見ていてなんとなくそう思った。 

■近未来アンドロイド アドベンチャー（R１８）
■攻略人数 ２人
■エンディング数 ５
※リバ有り

主人公がアンドロイドということで、自分自身に対する嫌悪や、
アンドロイドのくせに人を好きになってしまう葛藤でぐるぐるしちゃうお話。
描写が丁寧です。キュンとします。

とにかく絵がツボ～っ！アラタさんが特に！

もう始まってすぐに私の頭はアラタさんでいっぱいだったので（痛ぇｗ
ヒロトのことは特に何とも思ってなかったのですが、（酷ぇｗ
オトヤ目線で読み進めていったらヒロトを好きになっていく過程で涙が…。
という最初にプレイしたのがヒロトとのハッピーエンドでした。 

次にバッドエンドを３つ続けてやり、また涙。

どれも切なかったけど、私的には特に　廃棄　のがやばかった。
ヒロト、愛してる……ｻﾞｻﾞァｰっておい！ぎゃー！やだやだぁ！うぅぅ(；ﾍ；)

でもバッドエンドキライじゃないですよ！むしろ好きなんで
このＥＤは悲しいけどそれだけじゃない、心にじんわりと残るものがありました。

そしてアンドロイド同士の八生×おとにゃんｗ　いいね！

何箇所かあったけど、八生がオトヤに「おいで」って言うところが何かいい。
優しさや温かさ、エロスや愛しく思う気持ちが全て込められたような、ねっ。
２人が寄り添ってるイラスト見ただけで何かぐっときてしまった…。

そんなこんなですっかりアラタさんのことを忘れてたけど、
最初に出てきたのがアラタさんだったから彼とオトヤがどーにかなるのかと
期待しちゃっただけに、それがなかったのはちょっぴり残念でした。